「めいたいぴりり。」 明太子といえば〇〇〇

子どもの頃父親の出張といえば博多だったので、お土産はいつもひよこ・にわかせんべい・明太子のどれかでした。
明太子はいつも「ふくや」さんだったので、宮田の頭の中では明太子≠ふくやで刷り込まれて大人になりました。
明太子のルーツが韓国にあることは少し前の韓流ブームの時に知ったのですが、日本の明太子が誕生するまでに
これほどまで尽力された方がいらっしゃったことは初めて知りました。

この本はその方をモデルとした物語です。
戦争で生き残ったからには、世の中の役に立つ生き方をしなければ亡くなった戦友達に申し訳ない、と貧しい人になけなしのお金や食料をあげたり、
世の中の人々に美味しい食材を伝えるために子どもの頃に食べた韓国のお惣菜を日本で作ろうと家族や仲間と共に奮闘します。

「与えた恩は水に流せ、受けた恩は石に刻め」

というのが座右の銘だそうです。
まさしくこの通りに生きられて、博多の一大イベントともいわれる博多祇園山笠の戦後の復興にも尽力されたそうです。
自他共に認める「のぼせモン」だったそうで周りはさぞかし大変だったでしょうが、それでもなお憎めない性格でたくさんの人々を巻き込んで一本筋の通った生き方を貫き通した姿は見習うところが多いなと思いました。

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