よみもの
タオルのはなし
「匁(もんめ)」という言葉は、小さい頃に「はないちもんめ」という遊びをやったことのある人なら聞いたことがあると思います。はないちもんめは、花を一匁買うときに値切られて悔しい売り手と、安く買えて嬉しい買い手の様子を歌ったものだそうです。
ではその「匁」とは一体何ものなのかというと、古くからある日本の尺貫法における重さの単位のことなのです。
この「匁」は、タオル業界では日常的に使われている必要不可欠な単位で、他にも真珠の重さの単位として世界共通で使われています。
1匁の重さ=3.75gと規定されており、タオルの重さは基本的に1打(ダース:12枚)単位で量ります。
例えば320匁と表記しているタオルなら、そのタオル12枚分で320匁の重さがあるということです。
320匁のフェイスタオルの重さをグラム(g)に直すには、
1打(12枚)の重さ → 3.75(g)×320(匁)=1200g
1枚あたりの重さ → 1200(g)÷12(枚)=100g
となります。
逆に、タオル1枚の重さがわかっていればそのタオルの目方を知ることができます。
例えば、1枚110gのハグのフェイスタオルなら、
1打(12枚)の重さ → 110(g)×12(枚)=1320g
このタオルの目方 → 1320(g)÷12(枚)=100g
よって、およそ350匁のタオルということになります。
●無撚糸(むねんし)
糸はふつう、綿の繊維を撚ってつくられます。
一般的なもので20回程撚ってつくられた糸に、水によく溶けるPVAフィラメント糸を先程とは逆の方向へ撚ります。
そして織った生地を水に浸けることでPVAフィラメント糸は溶けて無くなり、残った撚りの無い綿糸が「無撚糸」と呼ばれます。
無撚糸は撚りが無い分柔らかく、繊維と繊維の隙間に空気が入り込むことでふわっとしたボリューム感のある手触りとなります。
無撚糸の弱点として毛羽落ちしやすいという点がありますが、CIELBLANCでは超長綿と呼ばれる繊維の長い綿を使用することで毛羽落ちを軽減させています。
●カバーヤーン
上記の無撚糸の内容でも触れていますが、綿糸は撚りが甘ければ甘いほど毛羽落ちしやすくなります。超長綿を使用することで抑えることができますが、更に強力なものがこのカバーヤーンです。
甘撚りの糸に極細の綿糸を巻き付けることで毛羽落ちを防止し、洗濯しても風合いが長持ちする丈夫さを持ちます。無撚糸よりもしっかり・さらっとした風合いになるので、さっぱりとクリーンな使用感です。
※パイルの長さや目のつまり具合によって手触りは変わります。
タオルにも様々な個性があります。
ふわふわとした心地よさや吸水性、デザインなど一枚のタオルの個性を決めるポイントは色々ありますが、中でも重要なのはその素材と織り方です。
一本の糸がタオルに織り上げられていく・・・モノづくりの工程を考えるとワクワクいたしますね。
タオルの代表的な織り方をご紹介してまいります。
●両面パイル
パイルが均一に揃っている、これぞタオル!というもっともポピュラーな織り方です。
タオルの表面をよ~く見ると糸がクルっと輪っかになったものがたくさんついています。この部分をパイルといいます。
ループ状の織りの部分がタオル独特のフワフワした肌触りや弾力性を作り出して水分を吸収してくれます。使用する糸の撚り方や(素材の)種類によって質感にかなりの違いが生まれます。
↓シェルブランのタオルはコレ!↓
・今治タオル『ハグ』
・ふわふわ無撚糸バイアスタオル『ヌイ』
・クロコダイル柄の今治タオル『クロコ』
・ふわふわ甘撚りタオル『エンジェル』
・薔薇柄プリントタオル『ルシフェルローズ』
・カラーホテルタオル『エンペラー』
・飲み物で染めたお値打ちタオル『ナチュラルカラー』
・泉州産カラータオル『ソフティ』
●シャーリング
シャーリングとは、片面のパイル部分の先端をカットしてビロードのような滑らかな仕上がりにする加工方法です。
手触りがサラッとしており、良質なものは毛細管現象で吸水性が良くなります。カットしている分薄くなりコンパクトに。
新しく使用される場合は水分をはじくように感じられますが、使い込んでいくほどに柔らかな肌触りになり、吸水性も良くなります。
●ガーゼ織
これは平織という織り方です。通常ガーゼはふんわり織るため、表面のソフトさが強調されますが、使用する糸の太さや種類(綿・麻・毛etc)により肌触りを変えることができます。
軽くて乾きやすく使うほどに肌になじむ感触は、デリケートな肌の方にも安心な柔らかさです。吸湿性・通気性・肌触りがよいので、汗っかきの赤ちゃんの肌着にも適していますね。
●ワッフル織
フランス菓子のワッフルに似ていることからこの名があります。 別名、蜂巣織とも呼ばれる織り方で、表面にパイルは出ていません。凹凸になっているため、独特の風合いと肌触りが特徴です。 大変吸水性に優れ、乾きやすく糸抜けしにくいのでキッチンの食器拭きなどにもおすすめです。
↓シェルブランのタオルはコレ!↓
・カフェ風ホワイトワッフルタオル『グレース』
・ナチュラルワッフルタオル『グレースナチュラル』
●凹凸ジャガード織
高級感の出る織り方です。表面を凹凸に織り上げることで様々な柄を表現します。
今治タオル
Point 1 おろしたてから素早く水分を吸収
今治タオルの品質基準は、タオル片が水中に沈み始めるまでに要する時間(沈降法)が5秒以内。
洗わなくても使い始めから水を吸うタオルと定めています。
汗や水分を素早く吸収するので、お風呂上りに体を拭いても汗をぬぐってもべとつかず、お肌にもやさしいのが特徴です。
また、とても毛羽落ちが少ないのも魅力のひとつ。
ハグでは高品質なサンホーキン綿を採用することでさらに品質良く仕上げました。
パイル引抜抵抗力でも証明されている密度のある生地との最強タッグでこだわりの風合いが長持ちします。
Point 2 4種類の検査で色落ちチェック
お洗濯の時の色移りが気にならない人はいないと思います。
今治タオルはその点も厳しくチェックされています。
また光に当たった時の色あせや、汗をかいて濡れた状態や乾いている状態での摩擦による色落ちなども検査対象になっています。
Point 3 お洗濯しても縮みにくい
『まったく縮みません』とは言えませんが、一般的なタオルに比べるとかなり優秀です。
縦横の引っ張り強度や力をかけた時の強度、組織がしっかりしているからこそ、パイルの風合いも際立ちます。
Point 4 赤ちゃんも安心なタオル
今治タオルは厚生労働省で定められている「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」(厚生省令第34号)の生後24ヶ月以内の乳幼児用繊維製品の基準値(0.05以下)を満たしています。
この基準はほぼ0に等しい厳しい基準ですが、今治タオルでは基準値0.03以下。安心で安全なタオルです。
四国愛媛県北部の地で、百十余年の歴史を刻みつづけてきた今治タオル。
国内最大規模のタオル産地では、伝統的な製造技術と最新技術を巧みに融合させながら、使い心地を重視したタオルがつくられています。
タオルづくりを支える良質な水
今治には、高縄山系を源流とする蒼社川の伏流水や霊峰石鎚山より流れ出た地下水など、極めて重金属が少なく硬度成分も低い、晒しや染めに適した良質の水が豊富にあります。
この天然の軟水を用いて晒しを行うことで繊維にやさしい仕上がりとなり、繊細かつ柔らかな風合いや鮮やかな色が表現できます。
人にやさしいタオル文化
八十八ケ所の寺を巡る歩き遍路の人々を接待する習慣。四国の今治には昔から、自分のものを人のためにさりげなく差し出す気風と風土と伝統がありました。
今治タオルにはそんな温もりや安らぎも織りこまれています。
使い心地を重視した良質のタオル
今治タオル産地では、用途や目的を踏まえ、使い勝手のよいタオルをつくるために、綿の厳選をはじめとする手間暇をかけた工程を徹底しています。
使い心地のよい良質のタオルをつくると共に、安全で安心して使え、かつ環境負荷が少ない、人と地球に配慮したタオルづくりをめざしています。
おろしたてから素早く水分を吸収
今治タオルの品質基準は、タオル片が水中に沈み始めるまでに要する時間(沈降法)が5秒以内。
洗わなくても使い始めから水を吸うタオルと定めています。
汗や水分を素早く吸収するので、お風呂上りに体を拭いても汗をぬぐってもべとつかず、お肌にもやさしいのが特徴です。
独自の品質基準を設けて品質を保証
今治タオル産地では品質を確実に保証するため、「今治タオル工業組合」が定める独自の認定基準に合格したものでなければブランドマーク&ロゴの使用を認めていません。
百十余年の歴史の中で蓄積されたノウハウを生かし、織り、染め、後処理に至るまで、卓越した職人技があるからこそ、他に真似のできない新しいものづくりが可能です。