自宅にテレビはありますが、海外ドラマをはじめとして興味のあるものしか見ません。
だから人気のある俳優さんとか芸人さんとかほとんど知りません。
本屋パトロールで見つけたこの本の「レンタルなんもしない人」はテレビで取材されるほど有名らしい。
ど、どゆこと?
とある駅からの交通費と飲食代(かかれば)だけで呼ぶことができるが、ごく簡単な受け答え以外なんもできかねますとのこと。
おつかいはしない、利害が発生するような行列には並ばない。
ゲームの人数合わせに参加できるが楽しもうとします。
などなどいくつかの例外はあるけれど、基本本人さんのその時々の状況と気分で依頼を受けてもらえるかが決まるようです。
果たしてそんな需要が今のご時世にあるのか?
それがかなりあるようです。
奢られてばかりで、食事を楽しめないから自分が奢る側になって思いっきり食べたいとか。
ライブやお芝居の空席を作りたくないから代わりに行ってほしいなんて発想の転換的なものから、自分の好きなDVDをただ一緒に見て欲しいとか、役所や銀行に書類を提出するのに同行して欲しいというものまで多岐にわたります。
誰かにいて欲しいけど、親しい人だと気を使って頼みにくいことって結構ありますよね。
あと何の助言もいらないので、ただ話を聞いて欲しいというのうなずけます。
人って話すだけですっきりしたり自分の考えがまとまったりするものだから、何のしがらみもない人に聞いてもらえるのなら宮田もちょっと利用してみたい気がします。
利用した方々の理由は様々ですが、何となく理解できるものがほとんどでした。
「なんもしない」と宣言されていますが、利用した方々の心をちょっとだけでも軽くしてあげているのだけは確かだなと思いました。