小泉八雲も愛した八重垣神社・佐久佐女の森

おはようございます! 片野です。

先日ご紹介した「連理玉椿」がある出雲の八重垣神社のことを、このブログを読んでくれている知人がぜんぜん知らなかったわーとメールをくれました。
それなら改めましてご案内を・・・

その昔、ネットがまだない時代に友人が「八重垣神社」のことを調べて島根行きのふたり旅を計画してくれました。
松江から乗ったバスを下車して(降りたのも私達だけ)田畑の広がる気持ちの良い田舎道を彼女と話しをしながらのんびり歩いて神社に辿り着くとその日はゴールデンウィーク中だったにもかかわらず我々以外にほぼ誰もいない驚くほど静かな佇まいでした。

その印象は田舎にあるひっそりとした慎ましやかな神社。
ひなびたお社にすごい歴史を感じつつ、良縁を願ってお参りをさせてもらったその古い記憶を修正せねばならぬほどこの2020年の旅では八重垣神社が超ビッグ・人気者になっていてビックリ・笑
ご近所の参拝客と我々観光客が混在しながらの長蛇の列は入口のお社をくぐる前から始まり、お賽銭をあげてお参りできるまでかなりの時間を要したのですから!
(疑惑:まさか、以前わたくしが行った八重垣神社は違う御社だったのか?)

では「出雲の国神仏霊場 第14番 八重垣神社」にまつわる神話を・・・
八つの首をもつ大蛇に毎年娘が食われていた夫婦の最後に残された8番目の美しい娘が稲田姫命〈櫛名田比売命・クシナダヒメ〉で、素盞嗚尊(スサノオノミコト)の力で姫は小さな櫛に変えられます。
スサノオはその櫛を髪に挿し八岐大蛇と戦いこれを退治します。
櫛から娘の姿に戻してもらった姫はスサノオの妻になります。
これが有名な八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説で、素盞嗚尊と稲田姫命夫婦が八重垣神社の祭神となっています。
(櫛名田比売命は豊穣・豊かな稲田を象徴する女神で稲田姫命と呼ばれました。)
八岐大蛇の難を避けるために姫が避難したといわれる八重垣神社の後方奥の院にある佐久佐女の森には占いができる鏡の池があり、神札授与所でいただいた祈願用の和紙に硬貨を乗せて池に浮かべ良縁・心願成就の遅早を占います。
水に浮かべると文字が浮き上がるので読んでくださいね、ドキッとするかも。
浮かべた紙がどのように移動するか?遠くへ流れると遠い人とご縁がある。
紙の沈み方が速いと近いうちに結婚できるなどと判断するそうです。
偶然イモリが泳いでくることもあり紙の上を通ったら大吉なんですと・笑
※ネットで調べたら近年この池での占いがかなり当たると評判になっているそうです!

さて、若き頃の私自身は占うことなく(怖がりなので)友人が真剣にコインを乗せるのを見守っていたのを懐かしく思いだしましたーちなみにその結果は記憶にございませんのよー

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